ブラック企業で働いてわかった不都合な真実
大学卒業後4年間働いていた企業は、今でいうブラック企業でした。
もう10年前。
某有名求人広告を売る仕事です。
会社自体は某有名求人広告会社の子会社みたいなもので、その親会社はもちろん今でも有名な会社です。
どのくらいブラックかというと。
まず、入社後名刺獲得キャンペーンと称して、担当地域を飛び込みさせられまくります。。
初日は100枚の名刺。
2日目は120枚の名刺。
と、どんどん目標が増えていきます。
ぼくの担当は大阪のビジネス街だったので会社も多く獲得しやすい地域でしたが、それでも1日に100枚以上名刺をもらうのって大変。
どこの馬の骨かもわからない人間に簡単に名刺なんて渡しません。
今ぼくが逆の立場でも渡しませんね。。
あとあと、営業電話かかってきそうですし。
最終的に夕方までに目標達成できなかったので、ラウンジやキャバクラへ行って名刺をもらってこい!
と、どやされ、夜の街に向かったのです。
開店前の夜のお姉さんに頭をさげて、華やかな名刺をもらうのです。
ほんとうに辛かったな〜
入社後早々これですから、後も過酷。
新規のアポイントとるため営業電話をしますが、課せられる電話件数は1日200件。
1日200件ってかなり大変なんすよ。。。
8時間×60分=480分
480分÷200件=2.4分
2.4分に1件は電話しないといけないってことです。
ほとんど、すぐ切られますが、たまに話を聞いてくれたら5分くらい話すこともありますし、トイレだっで行きたい。
と、考えるとほとんど時間ないですよね。
もうね。受話器当てすぎて耳痛くなるんですよ。
これも辛かったな〜
で、後は毎日毎日、黙秘数字に追われるに日々です。
1日1日目標(目標という名のノルマ)が決まっていて、その目標数字に行くまで電話営業しまくりです。
「先日の求人の結果どうでした?来週の求人枠はいかがですか?」
「以前、採用された方は続いますか?辞められたなら来週の求人広告出しておきます?」
実際はこんな単純ではないですけど、まぁこんな感じで。
で、まぁ、目標自体そんな簡単な数字じゃないんでそう簡単に達成しませんわな。
夜の9時頃まで電話して、さすがに終了。
その後、ミーティングが開催され達成できなかった理由を問われつめられる日常でございます。
そして、終電で帰宅。
これをね。毎週・毎日繰り返すわけですよ。
うっっ。
思い出すだけで辛い。
しかも、挙句の果てに薄給という燦々たる状態ですねん。。
絶対、二度とこんなところで働きたくない。
10年経った今でも思ってますね。
他の人にも進めたくない。
このブラックに企業に4年間働いた後、無事とある上場企業に転職をし、ホワイトな環境で働いてます。
でもね。
1つ正当化したくないブラック企業の不都合な真実があります。
それは、転職後のホワイト上場企業で、このブラック企業での経験が強みになってるってことです。
ホワイト企業のホワイト先輩たちはキレイな営業しかできないんですよね。
決して、ブラック企業での飛び込み・電話営業しまくりのスタイルがいいとは思ってないんですけど、時にはそういうことが出来る度胸が必要なんですよね。
あと、結局、新規営業って数打ちゃ当たる的な要素もあるんです。
なので、つべこべ言わず大胆に数を打つってことも必要で、それできる人なかなかいないんです。
ぼくも元来そんなことできる性格ではないんですけど、ブラックで洗脳され数をこなすことでできるようになったんですよね。
でも、もうブラックで働きたくはありませんし、大切な人には絶対すすめないですけどね。