きはち

30代後半の負け組サラリーマン。人生逆転するために投資(仮想通貨/投資信託/FX)や小銭稼ぎをしている様子を綴っています。転職活動もしてみるか。

【書評】未来の年表

話題の本。

未来の年表を読んだので感想を書いてみたいと思います。

 

さて、この本これまでなんとなく感じてた未来への恐怖が具体的に書かれています。

普通にがんばって生活していれば給料も上がって生活が楽になる、老後は悠々自適に年金暮らしなんて甘い考えが、もろくも崩れ去ります。

 

まだまだ、現役期間が長いぼくたち世代(30代)や、さらに下の世代で一般的なサラリーマンみたいな人は必読。

将来来るべき未来への対策が必要です。

てか、そもそも現役期間って考えはもう無いかも。

 

まずこの本は2部構成になっていて1部で「人口減少カレンダー」と称して、2065年までに具体的に日本に何が起きるか、ぼくたちがどのような生活を強いられるのかが述べられています。

これ、本当に生きていけるの?レベルです。

 

2部については「日本を救う10の処方箋」とし、著者が今後日本が取り組むべき内容を提言しています。

ただ、ここはどちらかというと、政治家や権力を持った層に向けた内容のため、一般庶民のぼくたちにはどうしようもないとこもあります。

 

なので、この本は1部の未来カレンダーに対して、

ぼくたちがどうやって生きていくかを考えることが重要です。

 

直近で直面する内容が以下引用です。

高年齢 化でとりわけ注目されるのが、 人口 ボリュームの大きい団塊ジュニア世代(1971~1974年生まれ)の動向だ。団塊世代が引退した今、大きな人口の塊である団塊ジュニア世代はさまざまなビジネスシーンに影響を与える。社員の年齢構成の偏りは、企業 にさらなる問題を突き付ける。人件費の増大だ。団塊ジュニア世代は2017年時点で43~46歳である。彼らの 年齢が上がるにつれて、人件費負担が重くのしかかってきている。一般的に賃金のピークは50代前半とされることから、団塊ジュニア世代の先頭が 50代に突入し始める2021年頃から、彼らの多くが50代となる2024年頃にかけて、企業の人件費はピークになると見られる。

 

現状この団塊ジュニア世代が会社の管理職などのポストに付いていることが多いと思います。

右肩上がりの日本では会社の売上も増える・ポストも増えると好循環でしたが、今後そんなことは見込めません。

そんな状況で団塊ジュニアが会社のポストを独占しているため、ここ10数年ポストが開くチャンスは少ないのです。

やっと団塊ジュニア世代が定年になったと思ったら現在の30代世代はもう50代です。

 ポストに居座り続けて、成長もない、団塊ジュニアの給料はピークになる。

これでは、今の30代以下の世代の生活が良くなることは考えにくいですよね。

 

 

だが、2042年頃の日本社会は、「2025年問題」よりもさらに深刻な状況に 置かれそうなので ある。 社人研の推計によれば、2042年とは高齢者の数が3935万2000人でピークを迎える 年である。2016年の高齢者人口を500万人近くも上回ることになるのだ。

なぜ高齢者が2024年にピークを迎えるかといえば、団塊の世代に次いで人工ボリュームの大きい団塊ジュニア世代(1971年~1974年生まれ)が全て高齢者となっているため。平均寿命を考えれば、90代半ばに差し掛かる団塊世代や、団塊世代団塊ジュニア世代に挟まれた世代も含めて、相当数が元気に暮らしていることだろう。こうした団塊ジュニア世代より前の年代もまたかなりのボリュームなのである。

 

 はい。もちろんそうです。団塊世代より上の層も人数が多いです。

2042年頃だと現在の30代は60歳前後。

この上の層の年金など社会保障のため、ぼくたちは年金も貰えないし、むしろ出費もふえているでしょう。

 

そう。

結論、ぼくたち世代は上の世代を食わしていくために、一生搾取され続けながら生きていくのです。

 

ただ、これで現実を悲観して、腐って生きていっても仕方ありません。

歴史を振り返れば戦争時代など考えられない理不尽な時代がありました。

それに比べたらいい時代であることは間違いありません。

 

この未来年表を踏まえ、人生戦略を立てることがとても重要ですね。