ワールドカップの決勝に進出したクロアチアってどんな国?
ワールドカップの決勝はフランス VS クロアチアになりましたね。
フランスは1998年以来の決勝、クロアチアは初の決勝進出です。
ところで、クロアチアってどんな国なんでしょう。
サッカーではよく聞くけど、いまいちよくわからない。
ってことで調べてみたので、「スーパーざく~っと」紹介してみます。
まず、クロアチアの歴史を語る上で外せないのがユーゴスラビア。
1918年の第一次世界大戦終戦後の1929年にクロアチア・セルビア・スロベニアの3つの民族・国が集まりユーゴスラビアが誕生しました。
当時から、別の民族の集まりということでクロアチア人・セルビア人の権力争いなどが多かったようです。
その後、第二時世界大戦を経て、「スロベニア」「クロアチア」「ボスニア・ヘルツェゴビナ」「セルビア」「モンテネグロ」「マケドニア」の6つの共和国とセルビア共和国内の「ヴォィヴォディナ」「コソボ」の2つの自治州によって、ユーゴスラビア連邦人民共和国が誕生しました。
その後、指導者のカリスマ性などにより、平和な時代もありましたが、カリスマ指導者が死去した1980年代より混乱をしていくことになります。
元々、「七つの国境、六つの共和国、五つの民族、四つの言語、三つの宗教、二つの文字、一つの国家」と表現されるほどの多民族国家。
各民族の不満が表面化し、独立の機運が高まっていくことになります。
そして、1991年以降各地で独立戦争が勃発しユーゴスラビアの崩壊が始まります。
ちなみに1990年のイタリア ワールドカップで結果的に最後となるユーゴスラビア代表の監督を勤めたのは日本代表元監督のイビチャ・オシム。
分裂に進む国内事情とは相反し、チームを束ねベスト8という結果を導きました。
最終的にクロアチアは1991年から4年間に渡り続いたクロアチア紛争を経て独立することになり、現在に至ります。
以上が「スーパーざく~っと」との紹介です。
基本、単一民族の日本に住んでると、こういう状況は想像しにくいですよね。
このような、歴史を踏まえるとクロアチアの人たちの愛国心は相当強いことが想像できますね。
今日の決勝にかける国民の思いも、他国の場合とは、全く違う意味合いがあるはずです。
さて、今日の決勝はどうなるでしょうか。